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「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金」活用によるJPO出版情報関連システムの基盤強化の実施について

2023年2月28日
一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)
出版情報登録センター(JPRO)

各位

日頃より一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)の活動にご助力、ご支援を賜り、篤く御礼を申し上げます。
 本年度JPOでは、経済産業省令和3年度補正予算による「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金」(事務局:特定非営利活動法人映像産業振興機構)を活用し、以下の取り組みを実施いたしました。
 読書バリアフリー法の要請により、出版界は、視覚障害者・高齢者等の読書環境の向上を目指す一方、出版物の新たな用途、すなわち国立国会図書館等図書館や教育現場での活用への対応に迫られています。
 JPOは、今期、上述の補助金を活用し、読書バリアフリーへの出版社の取り組み状況の把握やアクセシブルコンテンツ利用者への情報提供のシステム整備を行いました。また、デジタル化資料の有効活用が重要な課題となる図書館や教育現場に対しては、電子書籍・紙書籍のメタ情報を、目的に沿った形で提供するシステムも整備しました。
 ジャパンコンテンツの国際展開は、日本の出版社の課題でありますが、カタログセールス等に資する国際分類基準「Thema」についても実運用を開始しました。
 また、多くの出版社が、コンテンツの「ためし読み」を読者に提供できる簡便なシステムを開発しました。
 今後とも出版業界の情報インフラ整備を強化し、多様化する出版コンテンツに対応すべく、取り組む所存でございますので、引き続きご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

【事業概要】

事業の名称 読書バリアフリー法への対応、情報発信力強化、国際標準化等に向けた出版業界のDX化促進のためのシステム基盤強化事業
事業期間 2022年5月25日~2023年2月28日
事業概要

読書バリアフリー法の要請により、出版界は、視覚障害者・高齢者等の読書環境の向上を目指す一方、出版物の新たな用途、すなわち国立国会図書館等図書館や教育現場での活用への対応並びにジャパンコンテンツの国際展開のためのカタログセールス等に資する国際分類基準「Thema」の実運用に向け、JPOが運営している出版情報登録センター(JPRO)の出版情報関連システムの基盤強化事業である。
具体的な実施内容及び効果は以下のとおりである。

  1. 読書バリアフリー法並びに著作権法改正への出版界の対応に向けたシステム開発
    ①電子書籍のTTS対応情報並びにオーディオブックの情報を本の検索サイトであるBoooksに表示できるようにシステム開発を行い、視覚障害者がアクセシブルブックの情報を検索できるようになった。
    ②Booksサイトのアクセシブル化を実施し、視覚障害者がサイトへのアクセスが可能となった。
    ③読書バリアフリー法への出版界の対応の一環として、設立予定であるアクセシブル・ブックス・サポートセンターで活用予定の出版社情報を管理できるシステムを開発し、本格運用に備えることができた。
  2. 多様な出版コンテンツへの対応強化並びに他団体からの情報連携ニーズに対応したシステム開発
    ①紙書籍及び電子書籍の取次会社と情報連携することにより、約80万点の既刊・新刊の書誌情報を取り込むことができ、網羅性の向上に寄与できた。
    ②国立国会図書館との連携(有償等オンライン資料の制度収集における「電書連・機関リポジトリ」情報の提供等)を行い、電子出版物の収集事業に対応できた。
    ③「図書館等公衆送信サービス」で送信する資料の補償金算定に必要な情報を図書館等公衆送信補償金管理協会(SARLIB)に提供できる仕組みを構築し、SARLIB・当該図書館の業務効率化に寄与できる準備ができた。
  3. 出版情報の品質向上・国際標準化への対応による収益力強化並びに国際競争力強化に向けたシステム開発
    ①ためし読みコンテンツ用のデータを電子取次から受け、ためし読みファイルの自動生成を可能としたことで、出版社の登録業務の負荷軽減に寄与できた。
    ②国際分類基準のThemaを作品毎に自動付番し、推奨ジャンルとして提案できる仕組を作成したことで、Thema普及促進並びに必要なネット書店へ配信が可能となった。

<本件に関するお問合せ先>
一般社団法人 日本出版インフラセンター事務局